2015年10月12日月曜日

アクセス関西ネットワーク集会 inおおさか

10月10日、毎年恒例のアクセス関西ネットワーク集会が行われました。
今回の開催場所は大阪の大阪市中央会館です。
今年も100名近い当事者が集まり、会場は熱気に満ちあふれていました。


総会の後、大阪市交通局の森川さんの基調講演です。 
アクセス関西大賞も同局が受賞しました。


講演は交通局のバリアフリーの取り組みについてのでした。
パワーポイントを使い、分かりやすく話していただきました。

大阪市営地下鉄は長堀鶴見緑地線、今里筋線で車両とホームの段差隙間を解消して渡し板無しで乗り降りできるようになっています。
これは全国的に見ても画期的な取り組みです。
講演は導入の経緯や開発の苦労話(?)など興味深い内容でした。
ゴム材の接触試験や乗降試験などを行い、国の建築基準との整合性をつけたりしながら現在のものができたようです。
その他、沖縄、東京メトロ、大阪モノレール、京浜急行、など各地の同様の取り組みについても紹介されました。
京都でも同じようなことが実現できるよう、私たちも粘り強く活動していかなければなりません。

後半は各地の団体の取り組み報告です。
山名勝さんのオリパラにむけて、特に新幹線の問題。
吹田の総合的なバリアフリーの取り組み、波形手すりの問題、などなど。
共有しこれからの活動の糧となるような話が続きました。
 JCILからは市バス乗務員研修を報告しました。

関西各地からこれだけの人が集まり、バリアフリーの取り組みを共有し、全国に向けて発信する集会は大変意義があります。

集会の後、当日運用開始された地下鉄四条駅にホーム柵を見てきました。




2015年8月13日木曜日

アクセス関西の交渉

8月12日、アクセス関西として近畿運輸局と話し合いをしました。
関西の各団体からの活動報告を行い、バリアフリーのことを話し合う会議や研修などに当事者を参加することの大事さを理解してもらうことが目的です。
私たちからは市バスの職員、乗務員研修を報告し、各地阪急や南海との研修、無人駅の問題も話しました。報告の中では設置が進むロープ式ホーム柵について、特に視覚障害者の立場から懸念を伝えました。当事者の意見を聞かずに設置が進むことは大きな問題があります。
アクセス関西として今後も定期的に近畿運輸局と話し合いをすることを確認しました。
 
 
 

2015年6月11日木曜日

四条通の歩道拡幅に伴う交通問題について

「歩くまち京都」を掲げて、四条通の歩道道幅を広げる工事が続いています。
すでに各方面から賛否の声が上がっています。(否定的な意見が多いようですが)
その中で問題になっているのが、四条通の交通渋滞です。
場所によっては2車線となっているため、バスが停車すると追越ができません。
そのため、花見の頃には四条通を通過するだけで1時間近くかかってしまったこともあるようです。
車いす使用者にとってもバス乗車に影響があるでは、と云う懸念はJCIL内部でも上がっていました。
乗車に時間がかかるので、運転手の判断で乗車拒否される危険性があるということです。
そういうこともあって、先日調査に行ってきました。

ここは四車線


腕章、ゼッケンをつけた交通局片が二名バス停に配置されていました 





















身体障害者の優先乗車スペースがありました。これは安心かも





この白い部分はバスベイになる?これならバスで渋滞もありません。


「テラス型」のバス停。ここはバスが停車すると後ろの車は待つことになります。






















ストレッチャー型の手動車いすの方が調査に行ったのですが、問題なく乗車できました。
係員の方と運転手の連携があまりうまくいってないように感じましたが、 配置されたのが最近なので慣れてくると思います。


2015年6月4日木曜日

東北のバスがすごかった

JCILの有志は、5月下旬に三陸鉄道に乗りに行くツアーに行ってきました。
その際、宮城の「ひまわり交通」の観光バスで移動していたのですが、そのバスがすごかったので報告します。
観光バスはバリアフリーの対象から外れており、ほとんど車いすで乗車できません。
先日のアクセス関西集会で、佐藤さんからも紹介がありましたが、バスの真ん中が開きリフトが下りてくる構造。

なんと車いす使用者6名が乗車可能です。
こんなバスがどんどん普及していったらいいですね。













2015年5月21日木曜日

アクセス関西 春の学集会 オリンピックパラリンピックのバリアフリー提言

5月16日にアクセス関西の学習会に行ってきました。
新長田駅そばの会館で行われた学習会には、なんと200名の参加がありました。
アクセス関西の動員力は凄い!



講師はDPIの事務局長をされている佐藤聡さん。
現在2020年の東京オリンピック・パラリンピックに合わせてできる競技場や既存の施設、そこに至るまでの経路のバリアフリー化のために行っている活動について紹介してくれました。
私たちの今後の運動にとってもとてもためになる、有意義なお話でした。
























このオリパラの取り組みの始まりは、佐藤さんも良く行く甲子園球場でした。
07年のリニューアル工事にあわせて、阪神電鉄と交渉(当時はメインストリーム協会)し、車いす席は11ヶ所、31席に増設、外野は前の人が立っても見えるサイトラインを確保しました。

その後、訪れた米国で球場の設備が日本と段違いにすばらしいことが分かり、ショックを受けます。ヤンキーススタジアムは車いす席68ヶ所、200から300席があったとのことです。
佐藤さんは日本もこれを目指すべきだと思いを強くしました。

オリンピック開催を機にオリパラプロジェクトを立ち上げ、全国から集まったメンバーで代々木第一体育館、武道館などを調査して提言をまとめて交渉しました。
講演で紹介されていた国際パラリンピック委員会(IPC)のバリアフリー整備ガイドライン。
これが世界水準で、日本のガイドラインより進んだ内容で、佐藤さんはこれを基に具体的な提言をしてきたようです。
これは、日本のバリアフリー運動に大いに利用できます。ぜひ手に入れたいところです。

 佐藤さんは、これまでの運動は「○○反対」と云うのが主流だったが、これからの運動は具体的な提言を含めたものにしないといけないと話されました。
私たちも運動を進める中で、これは重要なことだと再確認しました。

学習会後半はグループに分かれて、関西のバリアフリーの課題を話し合いました。









































オリパラを機にこれまで以上に観光客が増加し、車いす使用者や視覚障害者などの移動性役者も多く関西を訪れることになります。
その中で、どのようなものを作っていくかということを短い時間ですが、意見交換できました。
JCILからも京都水族館について報告しました。
これからも地元京都で継続して活動を続けます。



2015年4月29日水曜日

JR太秦駅にエレベータ設置!

今年4月12日にJR太秦駅にエレベータが設置されたので、調査に行ってきました。
 JCILでは、2年前に「太秦バリアフリー基本構想」がつくられるのにあわせて、独自で調査も行っています。
そのときは経路にも行きましたが、今回は駅だけです。
生活経路等に関しては2018年までの長期計画になっています。














 エレベータは11人乗りの標準サイズ。




南北自由通路。




 多目的トイレは昨年からありました。
十分な大きさです。




太秦駅にエレベータが設置されたことで、京都市内を走る嵯峨野線の全ての駅が車いすで乗り降り可能になりました。

2015年4月5日日曜日

帝産バスに乗って花見に行こう企画 第三弾

今年も帝産バス花見企画の時期がやってきました。
4月4日、当会メンバーと地元滋賀のCILだんないの皆さんとともに、帝産バスに乗って花見に行ってきました。
場所は第一回目と同じ南郷公園です。
石山駅に集合したメンバーは、車いす使用者5名と介助スタッフ6名。
石山駅から黒津まで帝産バスに乗りました。






 2台に分かれていきました。
一台目に車いす使用者3名が乗車、2台目に2名です。
京都市バスは2名しか乗れない(2名でも断られたり、嫌な顔されたり)ですが、 帝産は3人乗れます。事前には連絡していて、本来低床バスが来ない時間に来てもらいました。

20分ほどバスに揺られて、黒津停車場に到着。
下車。
下車〜。運転手さんは比較的丁寧でした。
黒津からは歩きです。
昨年まで難所だったこの道にガードレールができてました。
南郷公園に到着。
ちょうど見頃でした。
この日は天気が心配でしたが、前日ぐらいから好転し、雨も降りませんでした。












1時間半ほど飲み食い、少しの歓談のあと、帰路につきました。
帰りは黒津は使えないため、一つ先の上稲津で乗車。
ここも職員さんが来てました。







石山駅で解散です。
乗れるバス停が増えたり、低床バスが増便していることは無く、車いす使用者が利用するにはまだまだ課題が沢山あります。
これからも帝産バスの問題に関わりを続けたいですね。
滋賀の「だんない」の皆さん、ありがとうございました。