2017年10月11日水曜日

10月10日アクセス関西ネットワーク集会in京都

10月10日、毎年恒例のアクセス関西ネットワーク集会が開催されました。
6回目を迎える集会の会場は、京都のひとまち交流館京都です。
約200名の参加者で大会議室は埋まりました。



今回の集会のテーマは、「航空・世界のバリアフリー」。
3名の障害当事者が、自らの経験をもとに飛行機搭乗の問題点や海外の好事例を話しました。
アクセス関西の代表でもあるメインストリーム協会の藤原勝也さんによると、人工呼吸器ユーザーは飛行機搭乗の前に沢山の準備が求められます。
主治医の診断書や呼吸器の説明書などの提示、などです。
準備は自分の命をまもるためのものでもあります。
予備バッテリーや様々な形態のコンセントから電気を取るための変圧器やアダプタ。
海外で医者にかかった場合のために、英語の診断書を用意もするとのことです。
藤原さんは、様々なリスクに対応しながらこれからも海外に行く!と意気軒高でした。


夢中センターの大橋グレース愛喜恵さんも呼吸器ユーザーです。
映像を使って飛行機での体験を話してくれました。
大型の電動車いすのため、分解されたりその過程で破損したりとトラブルが絶えず、搭乗してからも、大勢の人に抱え上げられながら席に座り、長時間負担のかかる体勢を強いられることも多いようです。
日本と海外の航空会社の比較もあり、日本の方が多くの制約があることが分かりました。
お二人の話を聞いて、もっと気軽に飛行機に乗れるように訴えていく必要を強く感じました。
自分の車いすのまま乗れるようになれたらいいですね。






アクセス関西運営委員の山名勝さんは、台湾・香港のバリアフリーの好事例を紹介してくれました。
見やすいサインと段差の解消、車内の車いすスペースの広さやとても便利な交通アクセスアプリ、などが紹介されて、聞いていて楽しくなるお話でした。
交通アクセスは権利としてちゃんと位置付けるべきだという話も心に響きました。
法律に移動の権利を明記し、行政がバリアフリーに取り組むことにお金と人を使うべきだと思います。

 各地の報告では、JCILからも「P型ゲート」の話をしました。
撤去に向けて全関西、全国的な運動をつくっていきたいですね。


 ALS当事者・増田さんからのアピールもありました。ストレッチャー型の車いすのため、3人分の料金を求められていることは、あまりにも過大な要求です。


集会後は市役所前まで約1時間デモ行進をしました。
10月10日らしい好天で素晴らしいデモ日和で、参加者交通機関や町のバリアフリーを進めるように市民に訴えました。











0 件のコメント:

コメントを投稿